福岡忠久の偉人録

僕、福岡忠久が、ただただ偉人を紹介していくブログ。

福岡忠久の偉人録「太宰治」

今日、福岡忠久が紹介する人物は太宰治です。


太宰治といえば誰もが知る文豪で、1909年生まれで1948年に没しています。本名は津島修治と言って、太宰治はいわゆるペンネームです。


1936年に最初の作品集である「晩年」を刊行して注目を集めて文壇のデビューを果たします。代表作は「走れメロス」「斜陽」「人間失格」で、学校の教科書に載っていますし、ドラマや映画などに使われたこともあるので、実際に読書をしていなくともなんとなく知っているという人が多いでしょう。

作風から坂口安吾石川淳たちとともに新戯作派や無頼派と呼ばれていました。


日本の文壇を大いに盛り上げた太宰ですが、1948年に山崎富栄と玉川上水で入水自殺を完遂しました。
しかし太宰治の世界を知るにはやはり読書が一番で、福岡忠久は学生時代に「斜陽」や「人間失格」を読んで衝撃を受けました。

人間の深淵深く見つめて書き表している、その当時の時代背景もしっかりとしていて今現在から読み進めるとやや堅苦しい、雁字搦めなところも見受けられますが、それも面白く感じられます。


太宰の生きていた時代は今よりも閉塞感があり、新しい時代の流れが近付いてくることを誰でも感じていました。

その中で未来について、自分自身について思い悩んだ気持ちが作品にも表れていて、小説を読むと同時に太宰自身の気持ちもわずかながら伝わってきます。

特に「人間失格」は奥が深く、主人公は現代人にも通じる気持ちの持ちよう、生き方をしていて自分自身を見つめ直すきっかけにもなります。人間というものの本質を掴んで表す、そういった作風です。
このような作品を数多く書いてきた太宰治、堅苦しいと毛嫌いせず一度読んでみることをおすすめします。