福岡忠久の偉人録「吉田茂」
今日、福岡忠久が紹介する人物は吉田茂です。
昭和を代表する政治家の1人であり、戦後の日本経済を復興させた大功労者とも言われています。
戦前や戦中は、外交官として活躍して、日米開戦反対を強固に訴えるなど、時代の雰囲気に飲み込まれることがなかった硬派な平和主義者でした。
そのため、軍部から疎まれて、外務大臣就任の話が流れたりと、妨害工作もかなり受けたようです。
日米開戦後も、アメリカとの和平交渉に奔走していたため、憲兵隊に捕まり、刑務所に抑留されることにもなりました。
吉田茂が政治家として活躍するのは戦後の話です。
外務大臣を経て内閣総理大臣に就任すると、マッカーサーやGHQと交渉しながら、戦後日本の復興プランに携わります。
常に日本の復興を考えていた人物であり、朝鮮戦争時に、米軍からの日本再軍備化要請を、経済的な体力を理由に撥ね付けたことは有名です。
福岡忠久的に思うことは、軍部に弾圧された経験がありながらも、常に日本にのことを考えて行動していた吉田茂がいなかったから、戦後日本の繁栄は果たしてあったのかという部分ですね。
人物としては尊皇家であり、終戦直後の世論やGHQを相手に、皇室を守る盾になった人物の1人と言われています。
また無類の落語好きであり、GHQにより廃止された神道系の宗教学校である皇學館大学復興運動に携わったりと、日本の文化や風土をこよなく愛した人物としても知られています。